今年の初めから「光る君へ」を一年間観てきた。

私は源氏物語の熱狂的なファンなので
このドラマを見ることは必然でした。
見終わってまだ10分も経っていないが
最終回にある気づきがあった。

最後にまひろが自宅へ戻り賢子に自分の歌を託す場面。
賢子は最初の歌を読み上げた。それは紫式部の有名な歌だった。

めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな

上の歌を読んで、賢子は「母上にも幼なじみがいたんだ」

紫式部は頷いた。
この歌の幼なじみとは道長のことだったんだと
このシーンを見終わって強く思った。

このシーンの前に藤式部は道長とは九歳の時に出会いましたと
二人は幼いころからの付き合いで有ることを倫子に告白している。
また、道長から貰った川岸での出会いの場面の扇も登場した。
めぐりあいて の歌の幼なじみへ向けた歌であることを
揺るぎないものにしている。

このドラマの脚本家の大石静の凄さを感じたのと、
もしかしたらこのドラマが史実であったのではないかと
思わせるだけの力強さというか脚本家が平安文学に
力を込めて立ち向かっていった所を強く感じた。

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源氏物語 恋するもののあはれ [ 大津市大河ドラマ「光る君へ」活用推進協議会 ]

投稿者 r65life

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