マレーシアに来ると、新参者として、また新しい住人の来馬(馬:はマレーシアの意味)として
新しい風を吹き込む「退屈しのぎのための住人」として、最初だけ扱われます。(悪い意味じゃないですよ)
その一環として必ず通るのは「ドリアンの洗礼」であります。
新しい人も「ドリアン?噂では聞いているけど臭いんでしょ」と言いながら
怖いもの見たさに「じゃあちょっとだけ」「一口だけ食べてみようかしら」と
洗礼を真正面から経験してしまうのです。
あなたより先輩な滞在者は、それは貴方の驚く顔を想像しながら楽しそうに「これが一番美味しいって言われている猫山王なのね」とか言いながら「ふ~んそうなんですか」の返事ももどかしく。早くドリアンを食べて「うえ、くっさーい」って叫ぶ事を待っています。しかも心の中でニヤニヤしながら。
マレーシアへ移住する決断をした貴方です。もしかしたら既にドリアン経験者かも知れませんが、
もしこのような(洗礼)の場があったなら、いつもより余計に「ドリアンって半端ねえ」って
驚いてください。古参の人たちには少しばかりの意地悪はないはずです。
あなたがベテラン滞在者になったら、たぶん同じ事をするはずです。
「ねえ、ドリアンって食べたことある?」なんて話しかけるはずですよ。
いやあ、美味しそうなドリアンですね。
ドリアンって最初の時は臭くて食べられない
2回目はちょっと匂うけど味は甘くてクリーミーね、
と少し冷静になれます。3回目に食べると不思議なことに
臭かったにおいが良い香りと思えるようになります。
海外旅行で旅の終わり頃に、せっかくマレーシアに来たんだから噂のドリアンでも食べましょうよ、夫婦でそんな話をして食べてみる「あたしダメ」「俺だって、こんなもん・・・」で終わってしまうものです。
だ~か~ら、マレーシアに到着したら直ぐにドリアンにチャレンジすることをお勧めします。そして旅の最終日に3回目のドリアンチャレンジに持って行くのです。
マレーシアに三ヶ月滞在したのなら、貴方はベテラン滞在者です。食べ物も一巡して食べ尽くしているかも知れません。そしてここから「マレーシアで一番のドリアン探しの旅が始まるのです。」
上級者になるにつれてドリアンを食べる場所が変わっていきます。写真はブキ・ビンタン地区ですね。ジャラン・アローの入り口にあるドリアンのお店です。一つのドリアンを夫婦二人で分け合って食べるのも夫婦円満の秘訣かも知れませんね。強要はダメですよ。
私のようにさらに上級者になると、ドリアンをもっと気軽に食べられるところ、SS2(エス・エス・ツー)と呼びます。セクション2という意味です。
ここにはドリアン専門店がいくつかあり、マレーシア人にも周知されています。もしタクシーでいかれる場合も、「SS2のどこへいくの」と聞かれたら「ドリアンを食いに行きたい」または「マカン ドリアン」と言えば連れて行ってもらえると思いますよ。(チャレンジしてみたくださいね)
もう一カ所。ここもSS2にあります。
ドリアンそのものだけど、ドリアンをつかったデザートなどを見つけたら是非食べてみてくださいね。臭いもまろやかになってるはずです。
ドリアンを自宅に持ち帰って食べるのもいいけど、部屋の中が臭くなるのを覚悟してくださいね。ホテルなどでドリアン持ち込み禁止を理解していればそんなことしないでしょう。
もし電車などに持ち込むときは保冷バックのような臭いが外に漏れないものをお勧めします。